マーケティングとフェルトセンス

2007年05月27日


つい先日、急用で東京へ行ってきました。
だから数日の間、記事の更新が滞っていました、という言い訳ではないです。

東京へ言ったらお目にかかりたい方がたくさんいらっしゃったのですが、
そんな暇もなく、用事だけ済ませてとっとと帰ってきてしまいましたが。

ところで話は変わって、心理学者、というよりもカウンセラーと表現した方が
より適切ですが、そのような方のワークショプに参加する機会がありました。

フォーカシングという療法に関するワークショプだったのですが、
その中で「フェルトセンス」というキーワードが出てきました。

フェルトセンスというのは言語化されていない感覚的な情報のような
暗黙知や、経験から得られる知に近いような表現するのが難しいものなんですが、
なかなか大事な概念のように感じました。

例えば、同じ空間にいなければ意味を共有できないような言葉や、
長い付き合いだからこそ感覚的に相手の考えていることが理解できる、
といったことの背景にあるものがフェルトセンスと呼ばれるものです。

このワークショップでは語られていませんでしたが、
日本人だからこそ分かる感覚や、
あなただからこそ共感することのできる詩にも
フェルトセンスというものが関係しているのではないかと思います。

で、何が申し上げたいのかと言いますと
フェルトセンスってマーケティング分野ですごい重宝するんじゃないのっ!?
ってことです。

例えば現在、我々の目に入る、耳に届く広告等で
フェルトセンスをしっかりと意識しているものって少ないと思うんです。
中には感覚的に掴んでいるクリエーターの方もいらっしゃると思うのですが、
それでも全体的にはまだまだかなと。

私もワークショップで少しばかり触れただけですので
まだ何とも申し上げられませんが、色々と試みる価値はあると思います。

例えば、文字以外の情報伝達においても
フェルトセンスを意識した伝達方法をとることで
受け手にとって、全くこれまでとは異なった受け取り方も可能だと思うのです。

それがどのようなものかというのは分かりませんが。

ということで、マーケティングをされている方や関心のある方に
是非とも取り組んで頂きたいのがフェルトセンスです。

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Posted by CATS HOUSE RECORDS at 23:55│Comments(2)ミヤハラコウヘイ
この記事へのコメント
デザイン的な観点で言うとクオリア(特定の感覚を喚起するもの)に近いものの一種なんでしょうか、
まさしく広告のコピーやデザインに欠かせないものだと思います。
フェルトセンスという言葉は初めて知りました。
勉強になりましたー
Posted by とおりすがりのだいがくせい2 at 2007年05月28日 09:18
>とおりすがりのだいがくせい2さま
コメントありがとうございます。
私もワークショップで出会った言葉ですので、
詳しいわけではなにのですが、クオリアとは
異なるもののように思います。と申しますのも
特定の感覚を喚起する何か、ではなく何かしらによって
喚起される言語化されていない感覚の背景に存在する何か
ではないかと私は理解しております。

ややこしくて申し訳ございません。
Posted by ミヤハラコウヘイ at 2007年05月28日 13:42
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